emon写真集Top
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写真の方は、ご覧頂けましたか?

まだご覧頂いていない方は、是非、写真の方を先にご覧下さい。
それからこちらを読まれると、より理解が深まると思います。
そして、emonさんのレポートも読まれると、更にこの「emon始動」を楽しめると思います。合わせてお読み下さい。

それでは、今回の撮影裏話の始まり。


【またNZへ?!】

去年の11月に、突然、emonさんからメッセージが届きました。
なんでも、2月に、僕が住んでいるNew ZealandのAucklandに来ることになった、と。

昨年、emonさんのお姉さんであるsatiさんがAucklandにいらっしゃり、Japan Dayという日本を紹介するイベントで踊りました。
その時、emonさんも、超短期滞在でいらっしゃり、そのイベントで踊りました。
また、その前後にお二人を撮影させて頂きました。
(相良姉妹写真集のページを参照。)
2年連続で、2回目のAuckland滞在。

どうしてまたここに来ようと思ったのかは、その時にはあまりよくわかりませんでしたが、なんであれ、今回は、長めの滞在とのことで、昨年の滞在では出来なかったことが色々と出来るんだろうな、と思いました。

事前に聞いていた滞在中にする予定のことは、昨年同様、Japan Dayで踊ること、そして、英語学校に通うこと、とのことでした。


【Auckland到着と彼女の魅力】

emonさんがAucklandに到着して少ししてから、ようやく会えました。

こちらとしては、色々と疑問があったものですから、色々と聞いてみました。

どうして、またここに来たのか・・・

これはemonさん自身のことなので、僕の方ではここでは書けませんが、なんであれ、仕事も辞めてこうやって来たのですから、大きな決心だったことは間違いありません。
彼女にとっての自分探しの旅でもあったようです。

Japan Dayまではまだ時間があったので、彼女は英語学校で、楽しく過ごしていたようでした。

去年は、たったの3日間しか関わりがなかったので、彼女という人がどういう人か、今ひとつわかっていませんでした。

実際、昨年撮影した時は、どうも距離感を感じるというか、よそよそしいというか、そういうものを感じていました。
今回話をしてみてわかったことは、彼女は初対面だと人見知りをしてしまい、そういう態度を取ってしまうのだそうです。
悪気があるわけではなく、自然とそうなってしまうのだそう。

それを聞いて、去年の態度に関して、なるほど、と納得した次第でした。

今回は、ことあるごとに色々と話をしたので、大分、距離を詰められたのではないでしょうか?

話をしてみて思ったこと。

彼女のことをよく知っている人ならわかってもらえると思うのですが、彼女の舞台上での顔と、普段の顔の違い。
これが大きすぎます!

舞台に立つと、もしくは、写真に撮られる時は、キリッとした顔になり、とても格好いいのです。

が、普段の彼女は、なんと形容すればいいのでしょう?「フニャフニャ」しているというか、「フワフワ」しているというか、なんであれ、とてもこの人がああいうダンスをする人とは思えない!というのが、彼女の素顔だったのです。(笑)
誤解しないで下さいね。変な人ではありませんので。かわいらしいお嬢さんですよ。
(彼女を知っている人であれば、僕の言わんとしていることはわかってもらえると思います。)

彼女の魅力は、この「ギャップ」ではないでしょうか?
もし、舞台上の彼女、写真の中の彼女しか知らない人は、是非、彼女と直接話をしてみて下さい。
「面白い」ですよ!

AucklandのシンボルSky Towerをソフトクリームのように持ってしまったemonさんの図。




【J-Nighters on 8th March 2011】

今回は、色んな写真があるので、何が何だかわからないと思います。
「emon写真集2011」をベースに、それぞれについて書いてみたいと思います。

Japan Dayに出演する、いくつかのグループが、Kings Armsというステージのあるバーで、リハーサルを兼ねたお披露目会をする、ということでしたので、僕も出向いてみました。

これがNZらしいと言いますか、リハーサルもなしで、いきなりぶっつけ本番とのこと。
音出しとかそういうのは問題ないのか?なんてこっちが心配になるような状況でした。

が、そういうこともものともせず、emonさんは立派に踊りきりました。


NZでの1年ぶりのダンス。
しかも、本格的なemonソロとして初めてのダンスが、ここNZで行われた瞬間です。

僕は撮影していたので、正直、どういうダンスだったのかはわかりませんでしたが、ファインダー越しに見る彼女は、堂々としており、うーん、すごい、と思わされたのです。

お客さんは、関係者、友達、とそれほど多くはありませんでしたが、その場にいた人達を魅了したのは間違いありません。


【Japan Day on 13th March 2011】

東日本大震災2日後のJapan Day。
震災直後にこういうイベントをするのはどうか?という話もあったようですが、こういう時だからこそ、ということで決行されました。
その辺のことは、ここでは話が完全にずれるので、書きませんが。

emonさんにとっての約1年ぶりのJapan Day。

多くの方に観てもらうためにも、宣伝をしなければいけません。
自作のポスターに、出演時間と場所を書いたものを、いくつかの場所にお願いして貼り出し。

作業中の図。



舞台は、4回。
結構大変だったと思います。

集中して踊るということもあってか、お腹空いた、とよく言っていました。(笑)

emonさん、焼きそばを食べるの図。



野外ステージでの写真の方をご覧頂ければわかると思いますが、ヒラヒラと風に舞うショール(と言えばいい?)がとてもいい演出でした。emonさん的にはどうか?という思いがあったようですが、観ている(撮っている)こちらとしてはチラチラ見える背中がいい感じだと思いました。


普段であれば、正面からのみの撮影なのですが、それだとなんか味気ないな、と思ったので、舞台袖に行って、違うアングルから撮影してみました。
また、超広角レンズを使って、ワイド感も出してみました。
こういう写真群がアクセントとなり、違う味を出してくれました。

昨年は、二人を追い掛けないといけなかったので大変でしたが、今回は一人だけに集中すればいいので、撮りやすかったですね。

踊る前に、音楽を聴きながら集中しているの図。



舞台袖で、談笑している時もありましたの図。



司会者にコメントを求められているの図。



最後は、和太鼓チーム「魂」との共演。
日本人が一人もいないという、面白いチームです。

なんでも、彼らの音楽に合わせて、即興で踊る、ということらしいです。
リハーサルも何もない、という、踊る人の「感」がとっても重要。
普通であれば、不安で仕方ないと思いますが、彼女からはそういうものはほとんど感じられず、堂々としていました。

そして、始まってみると、これがもうすごいというか、事情を知らないで観ている人たちは、間違いなく、踊りは事前に決められていたものと思っていたことでしょう。
が、そういうことは全くなく、音を聴きながら、即興で踊っていたのです。


更にビックリしたのが、最後の最後。
太鼓が、ドドン、という感じで終わったのですが、それがちょうどいいタイミングで、emonさんもスッと終ったのです。
それを観て、終わるタイミングは知っていたのかな?と思ったので、後で聞いてみました。
が、そういうことはなく、「偶然」そういうタイミングで自分のダンスも終わった、ということで、いやはや、その「感」のすごさに驚かされました。

大舞台でのソロダンス、彼女は一体何を感じ、何を思ったのでしょう?


【Photo tour on 23rd March 2011】

それからしばらくしてから、フォトツアーをすることになりました。

NZって、面白い場所、絵になる場所が結構あり、撮影のし甲斐があります。

事前に、Auckland観光も兼ねて、車で何カ所か周ったのですが、その中から、彼女が気に入った場所で撮影することになりました。

最初の木のある場所、ここは、Aucklandの中でも一番大きな公園、Auckland Domainです。

枯れているわけではないのですが、こうやって倒れている木があり、それがとても面白かったので、撮影。


次は、その近くにある、Winter Garden(植物園)にて。

ここはとても雰囲気があり、異国情緒も感じられるので、僕の好きな場所です。
蔓草がいい雰囲気を出してくれています。

ここでの収穫は何と言っても、「黒の魅惑」。

彼女だけに日が当たり、それがスポットライトのようになり、とてもいい雰囲気の写真になりました。


この日の彼女は、いつも舞台でしているような、髪を束ねて上げたヘアーメーキャップではなく、髪は下ろした状態でした。
これが、とてもいい色気を出してくれ、結果的に、ポートレートのような写真になったのです。
化粧品か何かのCMとして使ってもいいくらい?!(笑)

ここでの撮影に満足し、その後は公園内を転々としながら撮影。

彼女も気に入ったのですが、大きな木の根元での撮影。

日本では見られないような大きな根っこと幹。
ここに彼女がいると、まるで小人のように見えます。
このギャップがいい雰囲気を出し、とても面白い写真になったと思います。


次に向かうは、Devonportという町。

昨年、satiさんを月明かりの下で撮影した場所です。

夕暮れまでまだ時間があったので、せっかくだから、お姉さんを撮影した場所Cheltenham Beachに案内しました。

「お姉ちゃんと一緒の場所に来たよ」の図。



ここで撮影するつもりはなかったのですが、突然スイッチが入り、撮影を開始。

辺りは大分薄暗くなってきていたので、フラッシュを使い、撮影。
satiさんの時とは随分違う写真になったと思います。


その後は、最終目的地のNorth Headへ移動。

かなり風が強く、彼女にとってはちょっと酷だったかもしれませんが、文句も言わず、頑張ってくれました。

電灯のある、室内のような写真がありますが、そこは、もともとは戦争で使われていた、防空壕跡です。
とてもNZという雰囲気ではなく、なんて言うか、エジプトかどこかで撮影したような雰囲気になっていると思います。(笑)


ここでは、青空の下、清々しい写真を撮りたかったのですが、残念ながら、曇天。
雲の動き方を見てみると、なくなりそうにありませんでした。

それでも望みは捨てず、夕日が沈むまで待ちました。

日が沈むまで、また色んな話をしました。

話をしているうちに、ほんの少し赤くなったので、それを交えて撮影。
これはこれで面白い写真になったと思います。

先述したように、この日のemonさんは、髪の毛を下ろした状態。

だから、舞い師emonと普段のemonさんの中間的なものになっていると思います。
昨年の写真と見比べて頂いても、その違う魅力を感じて頂けるのではないでしょうか?

彼女にとって、初めてソロで撮られた写真群です。


【at Kings Arms on 26th March 2011】

emonさんは、こちらに来る前に、願掛けをしていたそうです。

Japan Day以外でも、最低、もう1回は踊ること。

それが今回、実現しました。
(この日の前日に、東日本大震災のチャリティーイベントとして、現地学校で踊ったそうですが。)

Japan Dayのリハーサルが行われた同じ場所で。

しかも、今回は、日本から来たバンド、milly la foretとのコラボもあるとか。
彼らの音楽に合わせ、emonさんが踊るのです。

さてさて、どういうことになるやら。

今回は、お金を取るライブということもあり、ちゃんとリハーサルがありました。(笑)

emonさん、milly la foretのリハーサルを見ている、の図。



ある1曲の途中から彼女が登場し、踊ります。

今回も、特に何も決めないで即興で踊るとのこと。
その曲のリハが始まりました。
彼女は踊るつもりはなかったようです。また、衣装には着替えていませんでした。
しかし、せっかくだから、踊ってみたら?と言うと、曲に合わせて踊り始めました。

その時に撮った写真群も入っています。


ブレた写真になっていますが、躍動感を出したいと思って、そういう風に撮影。
また、この写真のいいところは、衣装が普段着である、というところ。
それがまた新鮮で、でも、決まっていてとてもいい写真になったと思います。

結局、リハは3回行われ、その間、彼女はずーっと踊っていました。
終わった後、楽しかった、とポツリ...

そして、本番。

まずは、ソロでいつものダンスを。
次に、milly la foretの演目の最中に、即興ダンス。黄色の着物を着て。
(写真だけでは何が何だか、という感じなのが恐縮です。)

最初は、emonさんに全くスポットライトが当たっておらず、人によってはそれは演出か?!と思ったそうですが、ライティング係の思いっきりのチョンボだったのです...

真っ暗だったこともあり、僕の方は撮影出来ず・・・
しばらくして、ライトが点き、ようやく撮影出来ました。

この頃には会場も盛り上がっており、60人前後の客がいたと思います。
皆、彼女の踊りに釘付けでした。

たくさんの現地の人達に観てもらって、彼女もきっと嬉しかったことでしょう。

更にもう一回、写真集の方に入れていませんが、Auckland International Cultural Festivalというイベントに参加しました。

色んな国の人達が、お店を出したり、ステージで演じたり、というお祭りです。
そこで、彼女がまた踊りました。

和太鼓チーム「魂」と一緒に踊るの図。今回は、彼らと何度もコラボしました。



芝生の上で踊るという、NZらしい図。




【Photo tour on 14th April 2011】

しばらく間が空いておりますが、その間、彼女の方ではすったもんだがあったようです。

すっかりここAucklandが気に入ったようで、滞在期間を延ばすことにしたそうです。
が、飛行機会社とのやり取りの行き違いで、二転三転。
最終的には、1ヶ月ほど延長することが出来、ホッとされたようです。

その間に、英語学校を卒業し、念願の南島旅行に出掛けました。

場所は、Queenstown、Milford Sound、Wanaka、Mt. Cook、Tekapo、とNZ旅行の黄金ルートを辿ったようです。
10日間ほどの滞在だったのですが、お友達ととても楽しい日々を過ごされたようです。

その旅行から帰ってきた次の日に、最後のフォトツアー。

疲れもあるだろうから別の日にした方がいいか?と思ったのですが、天気予報を見ると、この日が一番いい天気。
これを逃すと、もうそんなにいい撮影は出来そうもありません。

emonさんの方の都合も悪くなかったようなので、実行することになりました。

場所は2箇所。

Kaukapakapaという、Aucklandから北西へ車で1時間半ほどの場所。
その後は、ビーチで。

友達から、そのKaukapakapaは黄葉が綺麗、と聞いていて、せっかくだから、そこで撮影したい、と思ったのです。

今回、彼女は黄色の着物を持ってきていました。
それと黄葉を合わせたら・・・
涎が出そうなほど、美味しそうな撮影になりそうです。

道中、emonさんの南島旅行珍道中を聞きながら、現地に向かいました。

現場に到着してみると、黄葉なんてほど遠い状況。
南島の方は黄葉していたようですが、さすがにここはまだ暖かいので、もう少し後のようです。

残念、と思いながらも、どこか場所はないか?と、車を走らせ、探し回りました。

道路から、ある一本の木が目に入りました。
あれと絡めたらどうなる?と思って、その現場へ。

ちょうど緑の広場にもなっていて、撮影するにはいいかも、と思い、まずはここで撮影することに。

(背後に写っている大きな木が、道路から見えました。)

よくよく考えてみると、昨年の撮影、今回の撮影、今まで一度も青空の下で撮影したことがありませんでした。

だから、とても新鮮で、気持ちのよい撮影が出来ました。

ジャングルの中のような写真がありますが、それは、その広場の脇にある林です。
撮り方によっては、こうやってそういう雰囲気を出せるのです。


ここでも木が活躍しております。(笑)

この日、とっても暑かったのです。
少し前から、秋っぽくなり、ヒンヤリした日が続いていたのですが、この日だけは、夏を思い起こさせるほどの暑さと日差し。
でも、そのお陰で、emonさんは寒い思いをせずに済んだと思います。

車で来る途中、気になる景色が一つありました。

それは、線路とフサフサしたススキもどき。
これらを合わせて撮影したら・・・

上記の撮影を終え、線路にアクセスしやすい場所がないか、と探すと、工場近くにそういう場所がありました!
これ幸い、ということで、その工場とも絡めて撮影。
これもまたいい雰囲気になっていると思います。

この線路、これは旅客用に使われているものではなく、貨物用として使われているもの。
だから、滅多に列車は通らないので安心です。
(もちろん、何かあったらいけないので、注意はしております。)

これはやはりあれと一緒に撮らないと、ということで、黄色の着物の出番!

黄葉とは撮れませんでしたが、この雰囲気もまたいい!
ほんのちょっとしたポーズの違い、表情の違いで写真が変わり、本当に面白い撮影でした。

Flash写真集「絵紋」の中の「熱」の写真は、本当に「熱」かったから。(笑)
ポカ○ス○ットのCMでも使えそう!


ボチボチ、日も傾き始めたので、次の場所に移動。

この時間、15時過ぎ当たり(日が沈む3時間ほど前)から、僕にとっては「神の時間」「黄金の時間」と言っています。

昼間の光とは違い、色温度が下がり始め(赤が混ざり始める)、いい雰囲気で撮影出来るのです。

この光と一緒に、ある場所で撮りたかったのです。

それは、ビーチ。

satiさんと一緒に撮影した前回と同じ場所、Muriwai Beachに行こうかと思ったのですが、僕もまだ行っていない場所があり、emonさんに確認すると、その場所に行ってみたい、ということになったので、そこに行くことに。

場所としては、Muriwai Beachと陸続きなのですが、更に北側にある、Woodhill Forestという場所。
途中、数kmの砂利道があり、本当にビーチに到着するのか?!と思いながらの運転でした。

僻地でもあるので、人もほとんどいないだろう、誰の目も気にせず目一杯撮影出来るだろう、と思いきや、既に何台かの車がありました。
平日にも関わらず、こんな場所でも人って来るんだ、と思わされた次第です。

人がいると言っても、数人ですので、あまり気にせず撮影出来ます。

が、2台のバギーに乗った2人のオッちゃん達が、どういう訳か、僕らの撮影している近くで休憩を始めました。
僕らの撮影を酒の肴にしながら?!
まぁ、あんな格好をしている女の人を見ながらお酒を飲めれば、とても美味しいことでしょう!(笑)
特に害はないので、気にせず撮影。

このビーチでの撮影は、理想を絵に描いたような撮影になりました。

黄金の時間、ということで、そういう光と絡めて撮影出来ました。
特に、光の中にいるemonは、どうしても撮影してみたかったものです。
黄色の着物もいい感じです。

「輝」の写真は、emonさんがその中に融け込みそうで、それが好きです。


月が昇り始め、emonさんが気になっていました。と、ほぼ同時に、僕もあれと絡められないか?と思っていたところでした。
高台になっているところまで行ってもらい、そこで撮影。
この遠近感がいい感じになっていると思います。


更にグッとくる写真が撮れました。

傘を持って、髪の毛をアップにして、逆光で撮っているものです。
何かの宣伝で使えるのでは?!というくらいの出来上がり具合。(笑)
家に帰って見返してみると、ドキドキするような写真でした。


最後は、夕焼けと一緒に撮影。

夕焼けなんて、必ずしも見られるわけではないのですが、本当に僕達はラッキーでした。

今まで出来ていなかった撮影がこの日、色々と出来、よかったと思います。

突然現れたサーファーと一緒の図。



まだまだ、こうやって撮ってみたい、というのがあるのですが、それはまたの機会に、と思っています。


【Flash写真集『絵紋』について】

Flash写真集「絵紋」をご覧頂けましたでしょうか?
「emon写真集2011」とはまた違った趣だったと思います。

これが出来た経緯について少し。

昨年、相良姉妹を撮影した時、というか、satiさんを撮影した時、あるイメージが出てきました。
それと同時に、詩も。
それを形にしたのが、「月の子」というFlashムービーでした。

今回も同様、emonさんを題材にして、そういうムービーが出来ないか?とずーっと考えていました。

考えていたのですが、特に何も浮かばない。
どうしてだろう?と考えても、理由もわかりません...

出てこないものは仕方ない。そのうち何か浮かぶだろうと思って、撮影は続けていました。

そんな中、一つの写真が、切っ掛けを与えてくれました。

それが、1枚目の「白の中で」というものです。

あそこにも書いている通り、僕って、絵のような写真が大好きです。
だったら、絵をやれよ、と言われそうですが、描くというのではなく、写真という表現の中で、絵を思い起こさせるような写真を撮りたい、と思っています。

その「白の中で」の写真をレタッチしている時、オーバー目に、コントラストを上げてみました。
するとどうでしょう、写真とは思えない趣になり、ハッとさせられました。これはいけるのでは?と。

これが、今回のテーマの下になった出来事でした。

それから、1回目のフォトツアーがあり、その中の写真でも「絵」になるような写真がいくつも出てきて、今回は「絵のような写真」で行こう、と決定したのです。

更に、昨年のようなステージを延長した状態での撮影ではなく、ポートレート撮影に近い撮影、ストレートに、emonという人物をそういう形で見せるのがいいのでは?とも思いました。
それに十分値する魅力もありますしね。

こうして、今回のFlash写真集の下地が出来上がりました。

次に、大事なのが題名。

色々と考えました。それを一目で表現する題名・・・

emonさんの名前は、このアルファベットかカタカナ「エモン」で自身を表現されています。
ご存じの方もいると思いますが、彼女は、絵も描くのです。

・彼女の名前
・彼女自身が好きでやっている絵描き
・今回の絵のような写真

これを絡めた題名に出来ないか?と考えた時、やはり漢字を当てはめるのがいいかな、と思ったのです。
それも彼女の名前で。

当て字になりますが、まずは、ストレートにエモンの「エ」を「絵」に当てはめました。
次に、「モン」。
強引ですが、「紋様」の「紋」をはめてみました。
紋様の意味は、模様とかがあります。
それも考え方によっては、絵の一部になります。
これはいい当て字になる、と思ったので、それを使うことにし、「絵紋」の完成。

この2文字「絵紋」には、こういう色んな意味が含まれているのです。
(ここを読んで頂かないとわからないですよね。(笑))

最後のフォトツアーが終わり、絵になりそうな写真をレタッチし、完成した次第です。
まだまだ見せたいものがあるのですが、今回は厳選しました。

オリジナルの写真とはまた違う趣になっていることに気付いて頂ければ幸いです。

そして、出来れば、これら写真を大きなプリントとして見てみたいですね!
きっと迫力のあるものになると思います。

去年とはひと味違うFlashムービーが出来たと思っております。


【去年と今年】

去年と今年のemonさんの写真を見ていて思います。

全く違うなぁ、と。

去年は、先述の通り、人見知り、ということもあってか、距離感を感じる写真だったと思います。
これは嫌な距離感ではなく、なんていうか、いい意味で牽制し合っている状態?(笑)

その距離感が、また違う魅力になっていたと思います。
今となってはもう出せない距離感ですね。

今年は、時間を掛けてじっくりと交流を深めていったため、写真が少しずつ変わってきました。

最初のフォトツアーの時は、まだ若干距離感があったように思います。
が、最後のフォトツアーで、その距離感もかなり縮まり、双方いい面を出せたのではないかと思っています。
天気にも恵まれましたし。

写真って、不思議なもので、「相思相愛」になれば、本当にいい写真が撮れるのです。
どちらかが折れてしまっていると、その程度の写真になってしまいます。

「相思相愛」とは、恋愛という意味ではなく、言い換えれば「信頼」ですね。
双方が信頼し合えば、そういう写真に変わります。
そして、写真が「写心」になるのです。

僕は常々、この「写心」という言葉を使っていますが、これら「写心」群から「何か」が皆さんに伝わったのであれば、その写真群は僕にとっていい写真である、と思っています。

emonさんは、今回の滞在で、色々なものを得たとのこと。

それがこれからどういう風に出てくるのか、そして、新たな課題をどうものにしていくのか、とても楽しみにしております。

更に成長したemonに会える日を楽しみにして、撮影裏話を終了致します。

もし、撮影に関して興味のある方は、僕の方までご連絡下さい。
サイト:Photographer Masaya Ohara
emonさんに興味のある方は、彼女の方に連絡して頂ければと思います。
サイト:emon world
コンタクト:お問い合わせ


P.S.
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どういう写真が見られているか?それは、アクセスする度に楽しんで下さい!

今回撮影した場所の地図。 Google Map